スチームミルクって、どうやって作るの? #6

やほ〜。今回は、「スチームミルク作り方」の実践編だよ。スヤ子が昔半泣きになりながら覚えたことを書いたから、結構長いや。疲れたら何回かに分けて読んでいいからね〜。


 

こんにちは、イラストレーターの茶谷順子です。コーヒーはお好きでしょうか?私は、好きです。

 

そんな私がコーヒーをおいしく入れるポイントや、いろんな器具の特徴を可愛いイラストで解説していきます!

 

好きな人はああ、そこ描くんだ!って一緒に楽しんでもらいたいです。

 

今回は、エスプレッソマシンで、実際にスチームミルクを作る方法のご紹介です。実践するもよし、お店で観察するもよし。それぞれに楽しむお手伝いになるといいな。どうやってふわふわのミルクを作っているのか、順を追ってみていきましょ〜!

 

エスプレッソマシンは、ミルクを「蒸気」=「スチーム」であっためます。


スチームノズルイラスト

 

まずは、前回のおさらいから。エスプレッソマシンのスチームとは、「蒸気でミルクを温めること」でしたね!その蒸気は、レバーやバルブを開くと脇にあるノズル先端の小さな穴からプシューーッと出る仕組みです。

 

ですから、このスチームノズルを正しく扱うだけで、美味しいミルクが作れるというわけです!

 

今回は、この銀の棒「スチームノズル」の扱い方を紹介します。いかにも堅そうですが、かなり動きます。グルグル動きます。

 

スチームノズル

めっちゃ動く!無段階調節なので、自分の好きな場所で固定できます。

ノズルはこんな風に、無段階調節で動きます。ちょうどいい位値に合わせてバルブを開いてスチームを開始し、熱々の蒸気を送り込みながら液体の温度を上げていきます。

温度の上昇に合わせ、徐々にノズルの位置を変えていきます。そして適温になってスチームが完了したら、バルブを閉めてピッチャーからノズルを外します。このノズルのコントロールが最初はなかなかうまくいかないので、後ほど詳しく解説しますね〜。

 

なめらかなスチームミルクを作るための、大事な小道具たち。

 

エスプレッソマシンだけでは、ミルクは作れません。大事な小道具たちも事前に用意しておきましょう。形から入るというよりは、あったほうが断然楽ですし、成功率も上がります。

  • ミルク
    新鮮で、よく冷えたものを使います。最初は成分無調整の普通のがいいです。無脂肪(泡立ちにくい)や豆乳(ボコボコの泡になりやすい)はやや難易度高いので、慣れてからチャレンジしましょう。
  • ミルクピッチャー
    ステンレス製がオススメです。熱がよく伝わりますからね。持ち手がしっかりしていて、握っても本体に指が当たらないのがいいですよ。火傷するから。ラテアートを極めたい方はそそぎ口がペリカンみたいになってるのがいいと思います。
  • 温度計
    仕上がりの適温(65-77℃)を温めながら測ります。オートストップ機能付のマシンなら計測不要。
  • 濡れ布巾
    ノズルに付着したミルクを拭いたり、火傷防止に鍋つかみのようにノズルを掴んで動かします。
スチームグッズ

小道具を徐々に揃えるのも、楽しいですよね〜!

スチームミルクの作り方。徐々に温めながら、高速回転でミルクを泡立てています。


スチーム図解

スチームで5℃くらいから75℃まで温度を上げていきます。

では、上のイラストに沿って、詳しくスチームミルクの作り方を解説します。

    1. 入れるミルクの量は、ピッチャーの3分の1程度にする。
      ピッチャーになみなみと注いではいけません。ミルクに蒸気を送り込むと、液面が当初の倍位まで上昇するからです。それでもあふれない量=3分の1以下でスタートしましょう。温めの最中にあふれたら、ちょっとパニックになりますし、火傷する危険性があります。必ず守ってください。

 

    1. ノズルを差し込んでからスチームのバルブを開ける。
      液面のすぐ下にノズルの先端を差し込み、そっとバルブを開けましょう。ノズルの角度は特に決まりはありません。すべてのスチームの吹き出し口が、液面のやや下にある事を確認してから、バルブを開いて、スチームを開始します。

 

    1. 液面すれすれあたりで、チリチリ音をさせながらスチームする。
      イラスト1辺りの位置にスチームノズルの先端を刺したままの状態でしばらくキープ。ミルクの温度は5℃から30℃くらいまで徐々に上がっていきます。液面すれすれの空気を取り込みながら、ミルクを温めます。この時、チリチリとか、しゅわしゅわ〜っと言う音が聞こえてきます。ミルクに空気を取り込んでる音ですね。この音が聞こえないと、うまく泡が作れてない可能性が高いです。
      同時に、ミルクはノズル内部からもスチームをどんどん送り込まれ、液温と共に、液面が上昇してきます。するとノズルの先端が見えなくなってきます。あせらず徐々にピッチャーを下げて、先端の位置を液面すれすれにキープして温度を確認しましょう。

      ここが一番難しいです。始めは、何が起こっているのか理解しづらいはずです。何でこんなにミルクの量が増えるの?何でピッチャーを少し下ろすの?危険じゃないの?とおっかなびっくり。それで気がついたらもう30℃なんだけど!泣!!みたいな感じです。(ピッチャーを下ろす代わりにノズルの角度を変えてもいいですが、勢い余ってノズルが抜けてしまうと危険。まずはピッチャの位置を垂直に下ろす方が簡単で安全です。)

 

    1. 30℃を目安に泡は作り終える。
      30℃になると、ある程度泡が作られているはずです。また、あったかいミルクでは泡立たないので、この先はミルクに空気は送り込みません。スチームでミルクを温めていくのでピッチャーを水平な位置に置いてしばらくそのまま温め続けます。

 

    1. もう泡は作らず温めに専念。
      ノズルを液の中に深く差し込み、蒸気が全体に行き渡り対流するようにして、さらに温めます。この時は、ミルクは対流しつつ、若干液面が上昇するのであふれないように注視しながら、適温(68℃くらい)になったらバルブを閉めます。

 

  1. バルブを抜いて、完成!
    火傷しないように、バルブを閉め、スチームが止まったことを確認してからノズルを抜きます。ノズルに付着した牛乳は濡れ布巾で拭き取ります。ノズルの中にも牛乳成分が残りやすいので空ぶかしをしてそれを吐き出させます。その際、周りに水分が飛び散らないよう布巾でカバーしながら吹かします。

 

スチームをしているイラスト

ミルクの泡ができていく様子も綺麗で楽しいんです。じっと見ちゃう。

以上が、ミルクのスチームの手順です。

たぶん、満足いくスチームは最初からは作れません。カニの泡みたいになったり、キメが粗かったりします。ミルクたくさん飲みながら習熟するの楽しいですよ〜!口当たりも全然違います。ボソボソじゃなく、フワフワでもなく、のわっとクリーミィです。

 

理想はパッと見、泡がないように見えるほどなめらかで、キラキラしたミルク。注ぐとしっかりクリーミィでエスプレッソと合わせてもへたらないです。

シルクみたいなスチームができた時は「見てみて!」と周りに見せびらかしたくなるんです。そうなればこっちのもんです!

 

ぜひ、そのミルクでおいしいラテを作ってください♡

 

先に閉めよう!バルブ、レバー、スイッチ。


スチームを終えるイラスト

いろんなタイプの開閉があります。ここではバルブ式。

で、楽しいスチームが済んだら、バルブを先に閉めます。オートストップならいいのですが、手動の場合は温度の上昇も危険です。手順にも書きましたが、これはとっても大事です。

 

スチームしながらノズルを抜くと、スチームがピッチャー内の泡やミルクを吹き飛ばして、大惨事になります。

 

スチームスイッチオフが先!

ノズルは止めた後に、ぐるっと上げて抜き、濡れふきんでミルクを拭き取ります。

スチーム閉め忘れ

スチームの勢いが強いので、あちこちにミルクが飛び散ります。危険です。

本当に順番を間違うと、ミルクが蒸気で周囲に飛び散ったりします。切ないよね。これ。危ないし、汚れるし、作り直しだし、もったいないしでしばらくどんよりしそうです。

 

よく好きでいろんなコーヒー本を読むんですが、あまり失敗したバリスタの様子は出てないので、書いてみました。

 

うっとりするようなラテやカプチーノを出してくれる店員さんも、多かれ少なかれ、皆こういう失敗をしてると思います。

スチーム失敗イラスト

うっかり順番を間違うと、驚くほどミルクが飛び散ります。

エスプレッソマシンの回はこれでおしまいです。

 

エスプレッソが落とせて、ミルクのスチームもできるのが、エスプレッソマシンです。

 

最初はゴツゴツしたマシンにドキドキしますが、慣れてくるととっても可愛く思えてくるし、天気によってショットの状態も変わるし、本当に楽しいです。

 

とっても美味しくて楽しくて、幸せな気持ちを味わえると思います。

 

お店で見かけたら、へえ〜って思いながら眺めてみるのも楽しいですよ、きっと。読んでいただいて、ありがとうございました。

 

デミタスカップイラスト

注)このコラムは、イラストレーター茶谷順子の2017年4月28日付けBlogの転載です。


 

いやー、スヤ子頑張って書いてるね。皆も、もしスチームする機会があったら、ぜひドキドキしながらチャレンジしてみてね。ふわふわのミルク、憧れちゃう。

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