ミルクを蒸気(スチーム)で温めるってどうやるの? #5
やほ〜。今回は、「スチームミルク のお勉強」だって。熱いものを触るから、事前学習は大事だよね。まずは聞いてみよ!スヤ子は寝ちゃってるかもしれないけど。
こんにちは、茶谷順子です。コーヒーはお好きでしょうか?私は、好きです。なのでイラストで、コーヒーをおいしく入れるポイントや、この器具の特徴はこうだよ〜。ということをブログにしています。
初心者の方にはわかりやすく、詳しい人もああ、そこ描くんだ!って一緒に楽しんでもえる内容を目指してます。
今回は、エスプレッソマシンのミルクをあっためる「スチーム」機能について書いていきます。
美味しいミルクは「蒸気」=「スチーム」で作られてます。
ふわふわのカプチーノや、うっとりするような美しいラテアート、ホイップをのせても沈まないココア。エスプレッソマシンでは、エスプレッソ以外に、このスチームミルクを作ることができます。
レンジであっためたのとは明らかに違う、なめらかでクリーミィな、ふわふわでほんのり甘いミルク。
幸せを感じる瞬間、その2です。1はエスプレッソを飲んだとき、ですね!
そのミルクは機械の端っこについている、銀色の棒で作ります。(次回、後編で解説します)
スイッチを入れると、棒の先端から熱い蒸気が出て、ミルクを温め、美味しくしてくれるんです。棒の名前は「スチームノズル」です。スチームが出てくるノズルだからです。そのまんまですが、よかったら覚えてくださいね。
美味しそうなドリンクの秘密は「スチーム」にありそうです。でもそもそも「スチームって」なんだっけ?というとこから始めていきます。
スチームと言って思いつくのは、これかな?
私は最初に「スチーム=蒸気であっためる」と言われても、なんだかピンときませんでした。思いつくのは、アイロンや、蒸気機関車の頭から出てる水蒸気です。あれのことで合ってるの?と不安でした。
合ってたとして、あんな湯気から、何でふわふわの泡のミルクができるんだろうと作ってみるまで、頭の中は『???』マークだらけでした。
だけど、実際に作っているのを見たらすぐにわかりました。
下のイラストのように、ノズルの先端には爪楊枝の先ほどの小さな穴が4つくらいあります。そこから強い圧力のかかった蒸気がプシューッっと勢いよく出てくるのです。シャワーみたいな感じですね。
ノズルから出てくるものが、お湯か、蒸気かの違いです。このノズルをミルクの入ったピッチャーに入れて、熱い蒸気をミルクに送り込み、温めながら泡を作っているのです。
そこで気になったのは「蒸気はどうやって作られてるの?」ってこと。
正解は簡単でした。エスプレッソマシンにボイラーが内蔵されているので、このエスプレッソマシン内部で作られるんです。(イラスト参照)おかげで何杯も連続して熱い蒸気を作り続けられます。
だからエスプレッソマシンは火を使わずに、あったかい飲み物が作れます。1台でアイスもホットも作れるって、すごいですよね!
蒸気(スチーム)はレバーやバルブを開くとノズル先端から出る仕組みです。どの位の熱さなんでしょう?……お店で待ってる時間を思い出してください。
1〜2分です。早いですよね。それも完成まで込みの時間だから、スチームしてる時間は1分足らずです。
スチームってそれ程ハイパワー&高温なんです。しかも美味しく、見た目も最高!←これ主観
その熱い蒸気が出てくるので、ノズルはとっても熱くなります。だから火傷には注意が必要です。大抵、エスプレッソマシンを使ったことのある人はノズルをうっかり掴んで火傷したとか、蒸気や、お湯で火傷してます。
いかがでしょうか。ミルクがどんな仕組みで温められているか、ご理解いただけましたでしょうか?本当はスチームミルクの作り方まで今回書こうと思ったけど、今回はノズルとボイラーの概要だけにします。ボイラーなんて興味ない人多いと思うけど個人的なブログなので。悪しからず。
そして、皆さんが一度はやってみたいと思っているだろう、ミルクの温めかたは次回、書きます!
実際、掲載後2年経過し、そっちの方がはるかに人気記事です。ええ、そうでしょうとも。でも、大事なことなので、下の2点、覚えておいてくださいね。
- スチームノズルは、蒸気が出て、ミルクを美味しく安全に温める存在。
- 大きなボイラーがあるから、エスプレッソマシンは大きく、連続抽出ができる。
お忘れなく!お読みいただきありがとうございました〜!人気の後編はこちらから。スチームの作り方を徹底解説。
注)このコラムは、イラストレーター茶谷順子の2017年4月24日付けBlogです。
スチームってアイロンがけ以外にもこんなところで使われてたの、面白い発見だったな。次回はいよいよスチーム。楽しみだなあ。