エスプレッソの抽出前に、トントンってやってるのは何かな?#3
どうも〜。Junta Coffee®には、もちろんアイスもホットもあるんだけどさ、このところは天候に振り回されて、どっちにしようか悩んじゃうよね。ま〜、僕は夏でもホットが好きなんだけど、君はどうかな?
こんにちは、茶谷順子です。コーヒーはお好きでしょうか?私は、好きです。
なので、イラストで、コーヒーをおいしく入れるポイントや、器具の特徴を描いています。好きな人はああ、そこ描くんだ!などと思ってくれたら嬉しいな!
今回は、エスプレッソを抽出するときに使う、「タンパー」のご紹介です。
「タンパー」は、コーヒー粉を均一に詰める、大事な道具。
バリスタが右手で持ってるのが「タンパー」です。左手に持ってるのが、ポーターフィルターです。こっちはエスプレッソマシンにセットするあれです。詳しくは第1回目をご覧ください。
粉をカチャカチャって計量したら、これでトントンって詰めて、機械にセットします。味を左右する超重要かつ、楽しい場面です。
トントンって詰める作業を、「タンピング」と呼んでいます。その道具なので、タンパーです。もしお店で見かけたら「タンピングしてるな」って思ってくださいね。
ポーターフィルターに、粉をセットするための「タンパー」。いろんな種類やデザインがあります。見てるだけで楽しいです。でも、見た目より大事なのは、底面のサイズとカーブです。
理由は、粉をフィルターにきっちり均一に詰めて、お湯が通った時、粉に均一に流れるようにしたいからです。
抽出時間はわずか20秒程度、抽出開始したら落ちきるまで取り外せないので、粉を詰めるこの作業はとっても重要です。事前メンテナンスできる機械と違って、ここは人の手作業なので、このタンパーが、強い味方になります。
サイズが合ってるとタンパーとフィルターは、粉をセットすると、こんな風にピタッと、合わさるんですよ〜!
粉を詰めたら、いよいよ抽出!
いよいよ、この粉をエスプレッソマシンに装着して、エスプレッソの抽出。って、続きを書こうと思ったけど、今日はタンパーの紹介なので、それは次回。
タンパーは正直目立たないです。でも、美味しく作るための工夫がいっぱいで、そういうのを知るたびに、いちいち感動します。ポイントを3つにまとめました!
- 美味しく作るための工夫。
底面のカーブや、素材に重みを持たせることで、グイグイ抑えなくても、粉が均一に詰めやすい。ぴったりサイズにすることで、隙間をなくして、お湯が粉を通らずに素通りするのも防げます。結果、美味しいエスプレッソを、連続抽出しやすくなります。
- 疲れないための工夫。
握りやすさもポイント。1日に100杯、もっと抽出することもよくあるので、素材や形は、バリスタの腕が疲れないように工夫されてるんです。
- 楽しむための工夫。
上の2つに加えて、見た目の演出も考えてあるのが素敵だなと思います。気持ちを高めてくれる道具があると、見る側も作る側も楽しくなりますもんねー。
エスプレッソを抽出する中で一番楽しい作業のタンピング。ですが、、、全自動のマシンだと、この工程が不要で、タンパーも出番がありません。涙。
でも、私はこのタンピングが一番楽しいんじゃないかな?と思ってます。だって、触診できるんです。
タンパーで粉を抑えると、粗さや量を実際に感じられます。そこで、微妙なズレに気付くこともあるし、逆に今日はいい感じだな!っていう日もあります。まるで、機械や豆と会話してるような気持ちになれるんです。
天気や湿気によっても状態が変わるので、面白いです。
もし、皆さんもエスプレッソ教室があったらぜひこのタンピングができる回に参加することをお勧めします。人によって、落ち方が全く違って、本当に面白いですよ〜!
結局長くなってしまった。笑
というわけで、今日はタンパーのご紹介でした。ありがとうございます!
注)この記事は、イラストレーター茶谷順子の2017年4月18日付けBlogの転載です。
僕も抽出時にプレスされるけど、タンピングのプレスの方が強い力が要るんだよね〜。エスプレッソは短時間、僕は4分っていう時間の違いもあるからね。あ、そろそろ4分経ったかな?ではでは、また次回〜!